マイクロチップ、ご存知でしょうか??
現在のところ、狂犬病予防のように義務化はされていませんが、昨年改訂された「動物の愛護および管理に関する法律」では、「動物の所有情報を明らかにするためにマイクロチップなどの装着を推進する」と明記されました。
ところが、実際はまだまだ装着率が低いのが現状です。
・痛そう、かわいそう。
・うちの子は脱走することもないし。
・何か副作用があるんじゃ・・・。
などなど、マイクロチップの存在は知っていても、実際に装着には踏み切れないことが多いのが現状かと思います。
そこで、より多くの飼い主さんにマイクロチップへの理解を深めて頂けるよう、病院猫ウタリのマイクロチップ装着レポートです!

この針の中にマイクロチップが入っています。
マイクロチップそのものは直径2ミリ、長さ12ミリの生体適合ガラスでできています。
ガラスとはいえ、これまでに体の中で割れてしまったというケースは1例もないそうなのでご安心下さい。
この針を注射と同じ要領で、肩のあたりにブスッと入れます。

おや??
ものすごく太い針にも見えますが、本人の反応は通常の皮下注射や点滴とさして変わらず。。。は少し言い過ぎかな。。。
(ここは本人の性格もあるかと思いますが・・・)
針を刺すので全く痛くないわけではありませんが、基本的には麻酔等の必要はありません。
その後、確実にマイクロチップが入っていることを読み取り機で確認して終了。

スキャンはわずか1〜2秒!
世界中で唯一ウタリだけに割り振られた15桁のID番号が表示されます。
あとはこの番号を、獣医師会のデータベースに登録して完了。
ちなみに北海道では、全ての保健所にマイクロチップ読み取り機が設置されていて、原則全ての保護動物がマイクロチップの確認を受けることができます。
北海道の保健所優秀!!
また、マイクロチップが最も効果を発揮するのが災害発生時。
あっては欲しくないことですが、混乱のさなかにペットとはぐれてしまった場合も、無事に家族の元に帰れる可能性が飛躍的に上がります。
マイクロチップについて、さらに詳しい情報はこちらをご参照下さい「環境省HP」
マイクロチップ設置にかかる費用は、装着処置料¥4000と、獣医師会への登録費用¥1000です。
当院ではよりペットへの負担を減らす方法として、避妊・去勢手術の際に設置することをお勧めしています。
まさかの時の命綱、転ばぬ先のマイクロチップ、気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい!